関西旅行

9月の20日から22日にかけて、友人をめぐる旅をした。

どこに行っても、自分と楽しく話をしてくれる友人たちがたくさんいるのだと実感できてとてもよい経験だった。

1日目の11時に新幹線で新大阪駅に到着し、地下鉄鶴橋駅を目指して移動。

スーツケースを持って歩いていると、いかにも自分がその土地に不慣れな人間であるということを発信してしまっていることが嫌で一刻も早く荷物を手放したかった。スーパーマーケットでの買い物に慣れていないとき、周りの人間に「モタモタするな」と思われたくないと、努めて慣れているように振る舞った気持ちに似ていた。

鶴橋駅で、自転車に乗ってやってきた友人Mと合流して、鶴橋から生野にかけてのコリアンタウンを散策。平日は休日に比べるととても人が少ないらしい。友人Mが暮らしている遠い町を覗くことができて楽しかった。

昼の友人と別れてから難波駅のお店を少し周り、仕事終わりの友人Kと合流した。華金だし、とても混んでいるかもと予想していたお好み焼き屋がとても空いていた。なんなら、カシスウーロンを聞き取れない店員さん、壁を這う虫、卓の鉄板では焼かずに温めるだけのお好み焼きの連発。なるほどね。すこし驚きながらも、今回の第1の目的はお好み焼きじゃなくて大学の卒業式ぶりに会って積もりに積もった話をすることだもんね。

夜も、友人Kの毎日の帰り道をたどりながらホテルに向かうのが不思議な感覚があって楽しかった。疲れていても友人Iはやっぱり優しい子。また色々話そうね。自分もがんばるよ。

2日目は、ホテルを出て時間がありそうだったから30分かけてキャリーバッグをひきながら大阪駅へ歩いた。大阪駅から各停列車で京都駅まで揺られる。休日だったけど車内はガラガラだったからぼうっとしていると、少し遅刻するという友人Sからの連絡。友人Sは大阪に住んでいるけれど、雨予報ということで京都観光をする予定にしたのだ。なかなか予約が取れない皮膚科に行っていたらしい。病院は時間が読めないから仕方ない仕方ない。

合流するとさっそく京都水族館へ向かって歩き出す。ギリギリ雨は降っていない。水族館へ向かうであろうカップルを尾行しながら向かっていたけど、途中で見失った。京都水族館は建物がおしゃれで、展示はスタッフの愛を感じられるものだった。

そのあとはマールブランシュという東京には進出していないお店でとびきりのモンブランを食べた。友人Sはこれまで、モンブランをおいしいと感じたことはなかったらしいけど美味しい、美味しいと言いながら食べていてよかった。

夜は友人Nが予約してくれた漬け野菜のお店で待ち合わせ。友人Nの彼氏も会ってくれるというのでどんな話ができるだろうとワクワクしながら待った。

友人Nが普段から彼氏に色んな友人の話をしているおかげで、実際集まってみると割とどんな話もスムーズに話せた。恋人が自分の友人の名前を覚えてくれているってなんかいいことだなと思った。

お店を変えて立ち飲み屋までご一緒させてもらえて、なんとも素晴らしい思い出。

3日目は11時過ぎに金沢駅に到着した後、荷物を預けるコインロッカーを探したけどどこも満室ということで友人Iの部屋に預けてもらうことにした。友人Iは最初とても真顔で口数が少なかったから自分が彼を怒らせてしまったのかと思って心配になったけど、そうではないらしい。

最初はバスで近江町市場まで向かいお昼を食べて、そのあと歩いて21世紀美術館へ向かった。チケット売場を見ただけで人の多さにうんざりしてしまったので、お土産コーナーを覗き、ラビットチェアーの写真を撮ったあとは美術館を去った。

美術館の近くにかき氷屋があるというので歩いて向かうと、5組くらい並んでいた。30分くらいは待ったのかな。でも色んな話が出来てあっという間だった。結局、誰もかき氷は注文しなかった。またまた歩いてひがし茶屋街へ向かい、最後にまたバスに乗って駅へ。

金沢おでんのお店はどこもとても並んでいたから、ゴーゴーカレーを急ぎ目に食べたのも思い出。すごく、すごく楽しかった。楽しすぎて写真を見返すのがつらい。でももう十分に楽しんだから、これからは仕事もそれ以外も楽しんでがんばろうね。